「髪は健康のバロメーター」美容師32年目、40代からの髪と身体を深く学ぶ理由
先日、ここ1年学んできた講座の認定試験を、無事に終えることができました。
今回学んでいたのは、
東洋医学を中心とした身体の見方や考え方、
西洋医学の基礎的な身体の見方・考え方、
そして経絡ストレッチやヨガなどを含めた運動療法について。
今回の学びを経て、
- 真暖式 東洋医学アドバイザー
- 真暖式 経絡ヨガインストラクター
- 温熱瓦セルフケア療法アドバイザー
の3つの資格を取得しました。
私にとっては、なかなか難しい内容でした(笑)
試験前は久しぶりにかなり集中して勉強しましたが、
終わってみると「大変だったなぁ」というより、
「楽しかったなぁ」「もっと知りたいなぁ」
という気持ちの方が、不思議と強く残っています。
そして試験を終えて、改めて考えていました。
「そもそも私は、なぜ今、身体の学びを深めたかったのだろう?」
振り返ってみると、
その理由はとてもシンプルだったように思います。
美容師として、髪や頭皮のその先まで見ながら、
もう少し奥行きのあるアドバイスができるようになりたかった。
今日は、そんなことを書いてみたいと思います。
この記事の目次
40代、50代、60代。髪のお悩みも少しずつ変わっていく
LaLaには、40代、50代、60代と、
大人世代の女性のお客さまが多くいらっしゃいます。
長く担当させていただいているお客さまも多いので、
「最近、髪が細くなってきた」
「抜け毛が増えた気がする」
「以前よりうねるようになった」
「乾燥してまとまりにくくなった」
「白髪が急に増えた気がする」
そんな変化についてお話しする機会も、
年齢とともに増えてきました。
もちろん美容師ですから、
カットやカラー、
シャンプーやトリートメント、
頭皮ケアやホームケアなど、
髪や頭皮に対してできることは、
これまでもたくさんお伝えしてきました。
でも、40代以降のお客さまと長く向き合っていると、
髪だけを見ていては、答えきれないこともある。
そんなふうに感じることが増えてきたんです。
髪は、健康のバロメーターでもあるから
例えば、
「最近、抜け毛が増えてきた気がするんです」
というご相談があったとします。
もちろん、
まず髪や頭皮の状態を確認します。
でも、少しお話を伺ってみると、
「最近ずっと仕事が忙しくて」
「夜中に何度も目が覚めるんです」
「この頃、身体が冷えるようになって」
「疲れがなかなか取れなくて」
というお話が出てくることもあります。
髪の変化には、
年齢による変化だけでなく、
睡眠、食事、疲れ、ストレス、
更年期による身体の変化など、
いろいろなことが重なっている場合があります。
以前から私は、
髪は、その方の身体や暮らしを映す
「健康のバロメーター」のようなものでもある
と感じてきました。
だからこそ、
髪が細くなったから、このシャンプー。
抜け毛が気になるから、この頭皮ケア。
ということだけではなく、
「その髪の変化の背景には、何があるんだろう?」
と、もう一歩先まで見られる美容師でありたいと思うようになりました。
“なんとなく”ではなく、きちんとした知識を持ってお伝えしたい
美容師として32年。
長く現場にいることで分かることや、
経験から感じ取れることはたくさんあります。
お客さまの髪に触れた瞬間に、
「今日はいつもより乾燥しているな」
「頭皮が少し硬いな」
「なんとなく今日はお疲れなのかな」
と感じることもあります。
でも、それをお客さまにアドバイスとしてお伝えするのであれば、
経験や感覚だけではなく、
きちんとした知識を持ったうえで、
責任を持ってお伝えできるようになりたい。
そんな気持ちが、少しずつ強くなっていました。
もちろん私は医師ではありません。
病気を診断したり、
治療したりすることはできません。
そこは、きちんと線を引いておく必要があります。
でも、美容師だからこそできることもあると思っています。
定期的にお会いして、
髪や頭皮を直接見て、
何気ない会話を交わす中で、
「最近、少し疲れていませんか?」
「ちゃんと眠れています?」
「身体、冷えていませんか?」
と、小さな変化に気づくこと。
そしてお客さまご自身が、
「あ、最近ちょっと無理をしていたかも」
と、ご自身の身体や暮らしに目を向けるきっかけをつくること。
そこなら、美容師にもできる。
そして、その時にお伝えする言葉に、
もう少し根拠と奥行きを持たせたい。
今回あらためて身体のことを学んだ理由は、
そこにあったように思います。
東洋医学と西洋医学、そして身体を動かすという視点
今回の講座では、
東洋医学を中心に、
- 陰陽や五行、気・血・津液などの身体の見方
- 西洋医学の基礎的な身体の見方・考え方
- 筋肉や身体の仕組み
- 経絡ストレッチやヨガなどの運動療法
といったことを学びました。
東洋医学ではこう見る。
西洋医学ではこう考える。
そして実際に身体を動かすなら、
筋肉や経絡をどう見ていくのか。
そうやって一つの身体を
違う角度から見てみると、
今まで美容師として見ていたものに、
確実に奥行きが加わった感覚
がありました。
もちろん勉強したからといって
何でも分かるようになったわけではありません。
むしろ勉強したことで、
「身体って、本当に奥深くおもしろいなぁ(笑)」
と思うことの方が増えました。
でも、
髪を見る。
頭皮を見る。
そこから、
睡眠はどうだろう。
食事はどうだろう。
冷えはないだろうか。
身体はちゃんと動かせているだろうか。
最近、ずっと気が張っていないだろうか。
そんなふうに、
髪の背景にあるものまで、
想像できるようになった。
これは、私にとって
とても大きな収穫でした。
40代からの女性に、もう少し奥行きのあるアドバイスを
40代、50代、60代。
女性の身体は、
年齢とともに少しずつ変化していきます。
更年期もあります。
以前ほど疲れが抜けなくなったり、
眠りが浅くなったり、
冷えやほてりを感じたり、
今までとは違う身体の変化が出てくることもあります。
そして同じ頃、
髪にも、
- 細くなる
- 抜け毛が増える
- うねりが出る
- 乾燥しやすくなる
- 白髪が増える
- ボリュームが出にくくなる
など、さまざまな変化が現れてきます。
そんな時に、
ヘアスタイルをどうするか。
髪をどうケアするか。
ということだけではなく、
「今の自分を、どう整えていくか」
というところまで、
少し一緒に考えられる美容師でありたいと思っています。
例えば、
身体を冷やさないこと。
少し歩いてみること。
睡眠を見直すこと。
食べるものを少し意識すること。
疲れている時には、
ちゃんと休むこと。
とても小さなことかもしれません。
でも、その方の今の状態に合わせて、
「まず、ここからやってみませんか?」
と、具体的にお話しできる。
そして、
「この前教えてもらったこと、
やってみたら少し調子がいいんです」
なんて言っていただけたら、
美容師として、
こんなに嬉しいことはありません。
「かかりつけの美容室」として、できること
LaLaは、
お客さまと美容師の二人だけで過ごす
完全予約制のプライベートヘアサロンです。
目の前のお一人おひとりとお話をしながら、
その日の髪や頭皮の状態を見て、
今必要なことを一緒に考える。
私は今、この時間そのものに
とても大きな価値を感じています。
そしてLaLaをより
「かかりつけの美容室」
のような場所にしていけたらと思っています。
髪型を相談する。
頭皮のことを相談する。
最近感じている身体の変化について、
少し話してみる。
そして、
「それなら、こんなことを少し意識してみても
いいかもしれませんね」
と、日々の暮らしの中でできることを
一緒に考える。
必要であれば、
美容室の領域を越えることについては
医療や専門家につなぐ。
何でも美容室で解決するのではなく、
美容師としてできることと、
できないことをきちんと理解したうえで、
その方のお役に立つ。
そんな距離感が、
LaLaには合っているように思います。
LaLaがこれまで大切にしてきたことに、少しずつ奥行きを
今回、身体のことを学んだからといって、
LaLaが違う美容室になるわけではありません(笑)
むしろ、
今までLaLaが大切にしてきたことに、
少しずつ奥行きが加わっていく。
そんな感覚です。
LaLaでは以前から、
生薬を使った頭皮洗浄など、
髪や頭皮だけではなく、
身体や心もいたわるという考え方を
取り入れてきました。
また、サロンという空間そのものも、
髪を整えるだけではなく、
ここで過ごす時間によって
少し気持ちが緩んだり、
日常から少し離れたり、
ご自身に戻れるような場所でありたいと
ずっと思っています。
そこに今回学んだ、
身体を見る知識。
日々の生活を整える知恵。
経絡ストレッチや運動療法。
中医アロマや温熱ケア。
そうしたものを
少しずつ重ねながら、
LaLaらしい形に
育てていけたらと思っています。
健康も、おしゃれも。どちらも楽しみたいから
私が一番大切にしたいのは、
健康のためだけの美容室になることではありません。
やっぱり美容室ですから(笑)
髪をきれいにしたい。
似合う髪型を楽しみたい。
素敵な服を着たい。
自分らしいおしゃれを楽しみたい。
そこは、これからも変わりません。
でも、そのためにも、
身体が元気であること。
気持ちに少し余裕があること。
髪や頭皮ができるだけ健やかな状態であること。
そうした土台も、
年齢を重ねるほど大切になってくるように感じています。
健康でいることと、おしゃれを楽しむこと。
どちらかではなく、
どちらも楽しめる年齢の重ね方。
それを、お客様と一緒に考えていける美容師に
なれたらと思っています。
試験が終わって、ここから
そして今回、
無事に試験を終えて一番感じているのは、
「ここからなんだな」
ということです。
試験のために覚えたものは、
まだ「知識」です。
これから実際のお客様と向き合い、
いろいろなケースを経験し、
必要なものは肉付けし、
時には削りながら、
少しずつ自分なりの形に育てていく。
そうして初めて、
学んだ知識が、
お客さまのお役に立てる“使える知恵”に変わっていく。
のだと思います。
今回、私が学んだのは、
美容師とは違う何かになるためではありません。
むしろ、
もっと美容師として、
お客さまのお役に立てるようになるため。
髪や頭皮という
私の専門領域を軸にしながら、
その背景にある身体や暮らしにも
少し目を向ける。
そして、
なんとなくではなく、
きちんとした知識を持ち、
これから経験を積み、
その方に合った言葉で
責任を持ってお伝えできるようになる。
そんな美容師としての次のステージを、
少しずつ
育てていきたいと思っています。
美容師32年目。
まだまだ知らないことも
たくさんあります。
でも、
まだ学べる。
まだ深められる。
まだお役に立てることを増やせる。
そう思うと、
これからがまた少し
楽しみになっています(^^)
髪をきれいにすることを大切にしながら、
髪をきっかけに、ご自身の身体や暮らしにも
目を向けられる場所へ。
LaLaとして積み重ねながら、育てていきたいなと思います(^^)
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました♡










